社長ごあいさつ

中小水産養殖業を「経営」の力で変えていく

 

有限会社柴崎養鱒場HPにお越し下さりありがとうございます。
2019年11月1日付にて、3代目代表取締役に就任しました、平林馨でございます。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

有限会社柴崎養鱒場は1959年の創業以来、内水面養殖業一筋に厳しく激しい時代の波を乗り越えながら、地域や産業に貢献し続けることができました。ひとえに、お取引先様、関係者様のご支援とご指導の賜物であると、深く感謝しております。

前代表取締役の前で、私が「将来家業を継ぎたい」と伝えてから約10年が経過し、ようやく家業を継ぐこととなりました。一方で、この10年の間、家業を内外から見て感じたことは、弊社や淡水ニジマス養殖業を取り巻く環境がより厳しさを増しており、「経営の柔軟性」が失われつつあるということです。

例えば、生産面では、「海外養殖技術の高度化」「製造コストの増加」「担い手不足」などが既存業者間の競争を激化させている要因と考えます。さらに、販売面における「流通構造の制度疲労」「マーケティング・ITの発達」「6次産業化」などは、養殖業者の在り方を問うていると言っても過言ではないでしょう。

いずれも、生産性が低く、高齢化した人材が生産し、従来型の販売ルート・手法しか持たない既存の中小養殖業者を淘汰する潮流となっています。

では、この逆風に中小養殖業者がどう立ち向かえば良いのでしょうか。私は、養殖業の本質である「魚」と「そこで働く人」を突き詰めて考えることにあると考えます。

養殖業者の多くは、「魚」や「働く人」をいつも見ているがゆえ、長年の積み重ねから勘(K)と経験(K)と度胸(D)が先行し、発するシグナルや変化に鈍感になりがちです。

もちろん、収益改善テクニックや最新技術は必要です。しかし、魚と働く人の日々の変化を的確に捉え、彼らのパフォーマンスを向上させることこそ、本質を突いた柔軟な経営となり、真の再成長に繋がると、私は強く思います。

弊社は、”KKD”や小手先のテクニックに頼らず、「実直かつ丁寧に」「魚と人を大事にする」魚作り・経営を目指し、変化に対応する養殖業を実現していきます。

有限会社柴崎養鱒場
代表取締役 平林 馨